前回の就学相談の結果の続きです。
中学校向けの就学相談の結果(WISC-Ⅳの検査結果①) - 本当にあったアスペル男子の愉快な日々
就学相談の時のことはこちらです。
中学校向けの就学相談(検査・面談) - 本当にあったアスペル男子の愉快な日々
中学校向けの就学相談(小集団活動) - 本当にあったアスペル男子の愉快な日々
・お子さんの検査中の様子及び検査の結果から考えられること
検査を受けることだけ聞いてきたとのことで、通級の利用を検討する目的であることを説明するとすぐに理解しました。
検査時間は約90分でした。取り組み方は基本的に落ち着いており、ほとんど姿勢を動かさず、表情も変えませんでした。
終盤は着席したまま椅子を揺らしたり、手いじりしたりする様子が一時的に見られたため、検査者から声をかけると、
「疲れたので早く終わりたい。休憩はとらない。」
と答え、最後まで淡々と続けました。
全体的な知的発達は「平均」の水準となりました。ただし、各指標の間に著しい差が見られ、聞き取って覚えておく力を見る【ワーキングメモリー】が他の3指標に比べて特に低くなりました。
言葉の理解・表現力を見る【言語理解】は「平均の上」となりました。語彙・知識は豊富ですが、社会的なルールの理解など、抽象的な物事の理解がやや苦手なようでした。
視覚的に捉える力を見る【知覚推理】は「平均の上」となりました。ご本人の中では空間構成や、法則を推理するような課題に比べ、抽象的な概念を扱う課題がやや苦手と考えられます。
【ワーキングメモリー】は「平均の下」となりました。意味のない情報を覚える課題は特に苦手でした。一方で、意味のあることを覚えて操作することは得意と思われます。ただし、一度で聞き取ることが難しく、表示を最後まで聞かずに前のめりに答えることや、二度教示が必要な場面が何度かありました。
すばやく正確に作業する力を見る【処理速度】は「平均」となりました。説明の途中で取り組もうとすることが何度かありました。
その他の検査結果(初見)などはまた次回書きます。